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AJEQ勉強会(11/26 @早稲田大学)報告 [報告]

AJEQ勉強会(11/26 @早稲田大学):小倉和子理事の報告 (11/29)

2011年11月26日(土)早稲田大学にて、ガブリエル・ロワのBonheur d’occasion(束の間の幸福)の映画(1983年、クロード・フルニエ監督)を見ながら、勉強会を開催しました。

1945年にモントリオールとパリで刊行された原作は、ケベック文学が初めて都市を描いたといわれている小説です。第2次世界大戦が迫り来る中、世界恐慌のあおりで労働者の失業が深刻化するモントリオールのサン=アンリ地区を舞台にして、女性主人公フロランティーヌを取り巻く人々を写実的に描いた作品は、いちはやく英訳が出ただけでなく、フランスでフェミナ賞も受賞したことから、たいへん話題を呼びました。

勉強会では、まず司会の小倉和子(立教大学)が小説と映画の概要を紹介した後、山出裕子(明治大学)が小説の舞台となっているサン=アンリ地区の昔と今について解説し、さらに佐々木菜緒(明治大学大学院)が、病院が象徴する空間について、母ロザンナの視点から分析しました。

山出からは、当時工場が建ち並んでいた労働者街は、今では市の再開発によって瀟洒な界隈に変貌しているとの報告がありました。また、佐々木からは、末っ子のダニエルが入院することになる、モンロワイヤルの中腹に建つ英系の慈善小児病院とロザンナが様々なかたちで対比されていることが指摘されました。

参加者(12名)とは活発な質疑応答もあり、肩が凝らないながら、有意義な勉強会だったと思います。今後もこのような活動を通してケベック研究を盛り上げていきたいと考えています。

文責=小倉
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