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「現代のケベック」講座:小松祐子筑波大学准教授(11/8@明治大学) [報告]

現代のケベック」講座(11/8):小松祐子筑波大学准教授(12/5)

講師:小松祐子筑波大学准教授
題目:「ケベックのフランス語」
日時:2011年11月8日(火)13:00-14:30
場所:明治大学リバティタワー1143教室
コーディネーター:小畑精和(AJEQ会長、明治大学教授)
報告
 去る11月8日(火)明治大学における一般公開講座において、AJEQ理事・小松祐子筑波大学准教授による掲題の講義があった。コーディネーターの小畑教授の解説とともに、たいへん興味深く内容の濃い講義であったので、その一端を報告する。
 冒頭セリーヌ・ディオンの「語り」が動画で写されて彼女のケベック・フランス語(以下ケベコワ)の特徴がダイナミックに示され、次いでフランス人によるケベックの開拓史が説かれ、フランスでは「ジュワル」として蔑視されたケベコワも先人の努力が結実して、連邦「公用語法(1969)」や「ケベック・フランス語憲章(1977)」の成立をみることとなった史実が示された。
 次いで、発音や綴りや会話の言い回しなどのケベコワ特有の幾つかの特徴が示されたが、ケベックに居なければ判らないような用語(poudrerie[f] 雪煙、motoneige[f] スノーモビル、dépanneur[m] コンビニ)が紹介された。
 次にケベック特有の現象の一つにカトリック用語から転用された軽蔑語が散見されることが言及された。例えばcalice[m](聖杯)、tabernacle[m](聖櫃)などが、相手を貶す言葉として使用されるという説明に受講生は驚いた。最後に、社会への女性の進出に伴い職業名・職階名をフランスに先駆けて改良していること(例:Madame le président (仏)→Madame la présidente (ケベック))、またITの分野でケベックがフランスをリードしていること(例、メール→courrier[m]、ソフトウエア→logiciel[m]、クリックする→cliquer)などの解説がなされ、ケベック文化の正統性と先進性が浮き彫りにされるという、他では滅多に聴けない講話に、会場は知的興奮に包まれたのであった。
(文責 池内光久)

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